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活動報告(公募計画コース) 第170号

中国・タイの学生と震災からの復興を考える
岩手大学からの報告

岩手大学

 2015年8月4日から8月10日の間、中国・大連理工大学、タイ・タマサート大学より大学生・大学院生8人を岩手大学へ招聘しました。

 8月5日の午前に「岩手の“大地”と“復興”と“未来”講演会」として、工学部長の挨拶、岩手大学長による基調講演、工学部紹介、特色ある研究分野紹介を行いました。

 学長の講演では、2011年に発生した東日本大震災からの復興へ向けた本学の取組が紹介されました。参加者からは、震災により過疎化が進み、地域格差問題に直面する日本と自国との状況など、質問もあり、真剣に講演を聞いていました。

 特色ある研究分野紹介では、地域防災研究センター長と研究高度化・グローバル化特別対策室長による研究紹介が行われました。午後に招聘学生・本学学生による発表会を通じて、学生間交流を行いました。ここでは、参加2大学と本学7専攻の紹介および中国・タイ・日本の文化や観光地の紹介を行いました。


招聘学生による発表の様子

 この日の夕食は、回転ずしに行きました。はじめて体験する回転ずしに、日本食の美味しさや回転ずしのシステムに参加者は皆大喜びしていました。


回転寿司店にて

 3日目は、本学の留学生の案内によるキャンパスツアーや、岩手大学オープンキャンパスに参加して、施設や研究活動の見学を行いました。その後、招聘学生の専門分野の研究室を訪問して、研究交流を行いました。夜は、交流会を開催して、本学の教職員・学生と参加者の交流を深めました。


被災地域の見学(田老)

被災状況の説明(大槌)

 4、5日目は、招聘学生に岩手の素晴らしい大地と海を体感してもらうと共に、被災地の現状を直接体感し、本学学生と共に学びあうことを目的に、一泊二日の日程で岩手沿岸部三陸ジオパークの見学をし、被災地学修を行いました。


キャンパスツアー(農業教育資料館前)

 4日目は、午前に日本三大鍾乳洞の1つである龍泉洞を見学しました。非常に長い年月をかけて形づくられた独特な鍾乳石や非常に澄み切った地底湖に皆感動していました。午後は、約200mの断崖が5連に立ち並ぶ鵜の巣断崖を見学した後、東日本大震災の際、甚大な津波被害を受けた宮古市田老にて被災箇所の見学を行いました。


龍泉洞見学

 震災遺構である"たろう観光ホテル"や無残に破壊された防潮堤を前に、被災当時の状況について皆活発な質問をしていました。当時の田老中心街を1時間かけて徒歩で周り、津波の威力を肌で体感しました。宿泊先である釜石・宝来館では、実際に津波被害を体験した女将のお話をお聞きするとともに、5日目の課題解決型学習(PBL)に向けた事前学習を行いました。

 5日目午前は、「おらが大槌夢広場」のご協力の下、大槌町の被災箇所見学(旧大槌町役場、赤浜船着き場)とPBLを行いました。大津波襲来時の生々しい状況、当時及び現在の住民の心境についての説明の後、「震災遺構である旧大槌町役場をこのまま残すか、または取り壊すべきか」をテーマに、招聘学生と岩手大学生が共に活発な議論を交わしました。午後は、岩手大学釜石サテライトを訪問し、主に水産業に関して、復興への本学の取り組みについて学習しました。


PBLの様子(大槌)

岩手大学釜石サテライトにて

 6日目午前中に、国立科学博物館を訪問しました。ここでは、恐竜や様々な動植物の標本や科学技術の歴史に皆、興味を示していました。午後は日本科学未来館を訪問しました。ここでは、最新の人型ロボット、宇宙・地球・生命の展示などの見学を行い、参加者は日本の最新科学技術に触れ、多くの写真を撮っていました。その後、帰国に向けて成田へ移動しました。


国立科学博物館の訪問

日本科学未来館の見学

 最後に本プログラムを実施して、以下のことを感じました。グローバル化が求められるなか、国や大学が異なる参加者、本学教職員・学生が活発に交流を行い、短期間にとても親密になれて、少しではありますが国際感覚を養うことができました。準備から実施まで多くの費用や時間が必要でしたが、国際交流として大変有効な事業であると感じました。

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