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活動報告(公募計画コース) 第149号

マレーシア・ヤシ油研究所員とともに実験技術などを学ぶ
埼玉大学大学院理工学研究科からの報告

埼玉大学

 平成27年10月20日(火)~11月9日(月)、埼玉大学大学院理工学研究科ではマレーシア ヤシ油研究所(MPOB)より研究者2名を迎え、さくらサイエンスプランのサポートで交流プログラムを実施しました。

 このプログラムでは、本学において植物の転写因子機能解析手法及びLC/MS操作方法についての技術研修をおこない、産業技術総合研究所生物プロセス研究部門においては、植物プロトプラストを用いたトランジェントアッセイ法についての技術研修を目的とし、多くの実習を行いました。また、セミナー講演会を行い、アブラヤシの育種についての紹介も行いました。

 埼玉大学の理工学研究科を始め、産業総合研究所関連施設の見学や意見交換会も実施し、多くの研究者との交流を深めることが出来ました。

●埼玉大学 戦略的研究部門 高木優研究室

3週間の日本滞在のうち第1週目および第3週目に、埼玉大学の高木研究室で、植物の網羅的転写制御因子発現抑制ライン(CRES-Tライン)を用いた植物転写因子機能解析手法の習得に取り組みました。本学で同機能解析を実際に行っている学生と英語でコミュニケーションをとりながら、培地作成から植物体の選抜、遺伝子の決定に至るまでの一連の流れを実習しました。

●埼玉大学 高木優研究室 合同セミナー

また10月21日午後に、高木研究室内でセミナーを開催しました。本学学生は転写因子に関わる各自の研究の進捗について、マレーシアの研究者の方々はアブラヤシの研究概要についてそれぞれ発表を行い、各自の発表後には英語での意見交換を行いました。お互いに自分の研究分野と異なる分野の最新研究に接することができ、また学生にとっては英語で発表をするという貴重な経験を積むことのできるよい機会となりました。


埼玉大学 戦略的研究部門 高木優教授研究室にて

埼玉大学 戦略的研究部門 高木優教授研究室にて


埼玉大学 戦略的研究部門 高木優教授研究室でのセミナー

●埼玉大学 分子生物学科 川合真紀研究室

第2週目前半には、埼玉大学の川合研究室を訪問し、セミナーを開催して研究紹介を行い、アブラヤシの基礎的な性質や産業上の問題点、研究内容について活発な議論を交わしました。また石川助教が、LC-MS/MSの機器操作やデータ解析の方法を紹介し、実際に操作を行いながら植物代謝産物のメタボローム解析の基本原理を学びました。


埼玉大学 分子生物学科 川合真紀教授研究室にて

埼玉大学 分子生物学科 川合真紀教授研究室にて

●産業技術総合研究所 植物機能制御研究室

第2週目後半には、産業技術総合研究所の植物機能制御研究室を訪問し、実験施設やCRES-T種子ライブラリーを見学しました。また、プロトプラストへの一過的遺伝子導入(写真6)やCRISPER-Cas9による植物のゲノム編集に関して(写真7)、光田主任研究員、大島研究員、坂本特別研究員らによる実演を交えながらご紹介いただきました。


産業総合研究所 植物機能制御研究グループにて

産業技術研究所 植物機能制御研究グループにて

●埼玉大学分子生物学科 合同セミナー

埼玉大学滞在最終日の11月6日に、Ooiグループリーダーが本学分子生物学科の教員・学生にむけて、” Oil Palm Cloning Progress”というタイトルで講演を開催しました。日本ではなじみの薄いアブラヤシの生物学的研究は大変興味深いもので、講演終了後には活発な意見交換が行われました。


埼玉大学 分子生物学科 合同セミナーにて

●修了証書授与式

11月6日午後、高木研究室のメンバー全員が見守るなか、さくらサイエンス修了証書とさくらバッヂの授与式を行いました。


修了証書授与式

 3週間の日本滞在中、実験技術の習得や研究の意見交換に奔走する一方で、多くの研究者や学生との交流があり、互いの文化を知りあう良い機会となりました。学食や社員食堂、居酒屋など日本人の日常生活を体験し、和食や和菓子を堪能することで、より一層日本への理解を深めることができました。


お別れ会

懇親会にて

参加者の感想

2名を代表してOoiグループリーダーからの感想です。

The hospitality shown to me during the entire visit, especially by professor Takagi and his teams at Saitama University and AIST touched me most. The concern and care and friendliness by them made the entire experience more welcoming and comfortable in a foreign country. Having to also had the opportunity to travel a bit around Japan during this program also allowed me to experience Japanese hospitality and helpfulness in general. The experience of staying in a traditional ryokan was a truly moving and interesting cultural experience. In the lab, it was enriching to be taught by experienced researchers, especially post-docs who communicated generally well in English. Their meticulousness in research was displayed and was well transferred through this learning experience. Overall, it was a memorable experience in the labs and a bit around Japan. The greatest challenge I faced was the language barrier, especially when travelling. I feel this program is a great opportunity for students or working researchers to experience and witness Japanese' industriousness, creativeness and devotion to their work quality and hopefully this qualities will be brought back by the exchange students to their home country.

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