さくらサイエンスプランHOME > 活動報告 > 公募計画コース > 第113号

[本文]

活動報告(公募計画コース) 第113号

中国・大連の理工系学生との日中交流プログラム―その3
東京理科大学 理工学部からの報告

東京理科大学

 11月16日は、東京理科大・神楽坂キャンパスで、3回目の日本語授業と政策研究大学院大学教授・角南篤先生による特別講義「日中科学技術交流の現在と未来」を受講しました。


政策研究大学院大学教授・角南篤先生の特別講義を受講しました

 日本語の授業では「これまでの2回の授業で学んだ日本語を学生交流会や小布施での交流会で使ってみて、実際に通じました」と、喜んで斎藤先生に報告する学生もいました。

 今回、特別講師としてお招きした角南篤先生は、北京大学(北京大学現代日本研究センター日本側主任教授)でも教鞭を執り、中国の科学技術の現状に詳しい専門家でいらっしゃいます。これまで、中国の科学技術政策や研究開発成果を日本国内に伝え、同時に、日本からも中国に向けて情報発信を行い、両国の相互理解を深めることに多大に貢献されてきました。講義では、先生の詳細なデータにもとづく分析から、今後の日・中科学技術協力の重要性を学ぶことができました。さらに、日本、中国だけでなく、東アジア諸国を中心とした科学技術の連合体の結成の実現を目指す将来を展望しておられる角南先生から、「科学技術を学ぶ皆さんのような人たちが、ぜひ架け橋になるように頑張ってください」との激励の言葉をいただきました。

 午後は、東京理科大の中国人長期留学生2名にも同行してもらい、お台場の日本科学未来館を訪問しました。ロボットASIMOのデモンストレーションを見たり、その他、様々な最新の科学技術の展示に触れることができて、皆、大満足の様子でした。


日本科学未来館を見学

日本科学未来館にて

 最終日は、東京理科大で最も新しい葛飾キャンパスに場所を移し、まず理工学部非常勤講師・彭浩先生による「日中交流史」の講義を受けました。そこでは、まず、近代中国語における科学技術用語のかなりの部分は、元々、日本語であったということを学びました。つまり、明治維新以降、欧州に派遣された日本人留学生が英語やドイツ語から苦心して日本語に翻訳した言葉(たとえば「物理」「化学」「医学」「社会」「経済」など)が、ついで日本に滞在した清朝末期の留学生たちによって中国に紹介され、今日まで使われているということです。近代日中交流史の最大の要点ともいえるこの漢字文化の中国逆輸入の歴史は、招へい学生たちにとって新鮮な驚きであったようです。


東京理科大学 葛飾キャンパスにて

彭浩先生による「日中交流史」の講義

 午後、2回目の研究室ミニ・インターンシップとして、基礎工学部・材料工学科の向後保雄先生、曽我公平先生の研究室を訪問しました。今回来訪した大連理工大の10名は、全員、材料科学専攻の学生であったため、日本の大学院生たちが行う実験の内容と手順に興味が尽きず、質疑応答のため、予定時間を大幅にオーバーするほどでした。


基礎工学部・材料工学科、向後・曽我研でのミニ・インターンシップ

実験中の大学院生を質問攻めに

 夕方、宿泊先のお茶ノ水ホテルジュラクのレストランを会場として、修了式ならびにお別れの夕食会を行いました。篠塚保・国際化推進センター長より、両校の交流発展に寄せる期待と励ましのお言葉を戴きました。 翌日18日、一行は無事帰国の途につきました。この度は科学技術を通して貴重な日中交流の機会を可能にしてくださったJST、ならびに本プログラムの実施にご協力下さった本学内外の皆さまに心よりお礼申し上げます。


再会を誓い、成田空港から帰国の途に

活動報告