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活動報告(公募計画コース) 第102号

マレーシアの工科大学との双方向型学生交流で確実な成果
鹿児島工業高等専門学校からの報告

鹿児島工業高等専門学校

 さくらサイエンスプランからの支援で、9月7日~16日の10日間にわたり、マレーシア・ペトロナス工科大学(UTP)から学生10名、教員2名(内1名はUTP予算)を鹿児島高専へ招聘しました。

 昨年の実施を踏まえ、今年は、Engineering Team Project (ETP)を主題に、UTPと高専生の混合3グループに分かれ、課題である “Vibrant and Sustainable University Campus”の創造に向け、グループ内でそれぞれの専門分野を越えた自由な意見交換をすることから始まりました。 “Green Technology”, “Societal Issue”, “Waste Recycling” を柱に、様々なアイデアを展開しました。


Engineering Team Projectでのdiscussion

Engineering Team Projectでのdiscussion


Brainstorming Session

皆揃っての食事

 本プログラムでは、2日目、3日目の2日間、KAPIC Center (鹿児島県アジア・太平洋農村研修センター)で、高専生と合宿をすることによって、異文化への理解を短期間で深めることができたようでした。寝食を共にすることで連帯感が生まれ、プロジェクトでの連携を図ることへも繋がっていきました。

 また今回は、プロジェクトテーマや科学技術関連の施設への見学も精力的に行いました。日本到着日には、北九州市のエコタウンを見学し、鹿児島ではJAXA内之浦宇宙空間観測所、TOYOTA車体研究所、SONYセミコンダクタ等、日本の最先端科学技術における技術開発を垣間見る機会を得て、真剣な面持ちで聞き入り、質問も活発に行われました。


北九州エコタウン見学

JAXA内之浦宇宙空間観測所の見学


SONY Semiconductor見学

 地元観光も高専生と共に楽しみました。鹿児島のシンボルでもある桜島、今年7月に世界文化遺産に登録された尚古集成館を始め、鹿児島市立科学館へも週末の時間を惜しんで出かけました。見るもの全てが新鮮で、疲れなど全く見られない様子でした。


鹿児島城山から桜島を望む

 最終日は10日間での成果をグループごとに行いました。”Window Environmental Cleaner (WinEC)”、”Recycle Machine”、”Renewable & Sustainable Energy”に着眼した”EnerGym”とネーミングに工夫を凝らしたりして、途中経過ではありますが、最終段階の試作品製作が楽しみな内容となりました。


参加者によるプレゼンテーション

 日本での滞在を終えた後、UTPへ戻り引き続きETPに取り組んでいきます。このETPとは、実社会では既に必要不可欠となっている各専門分野間での連携を促進させるプログラムで、それぞれの専門分野にとらわれるのではなく、その知識をグループ内で共有しながらお互いの長所を発揮し、総合事業プロジェクトチームの一員としての自分の役割を考えながら、積極的に改善に向けて取り組んでいくことの大切さを、学生が体験しながら学ぶという大変ユニークなプログラムです。

 プログラムを終えて高専生からは、コミュニケーション能力をもっと高めたいといった声が多く聞こえましたが、UTPの学生からは、「日本は見聞きしていたとおり、環境も人も整然とした国であり、天然資源の乏しい国でありながら、常に先端科学技術の進歩を目指していて、学ぶところの多い国である」という感想が聞かれました。また、至る所に自動販売機があることも驚きの一つであったようです。


プログラム全てを終えてホッと一息のお弁当

 UTPとは昨年2月に学術交流協定を締結したばかりで、まだ歴史の浅い交流活動ではありますが、今後も更に交流を深めていきたいと思っています。

活動報告