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活動報告(公募計画コース) 第73号

自作の紙製ロケットの発射に大成功!
日本の科学技術に触れ視野を広めたシンガポールの高校生たち①
立命館慶祥高等学校からの報告

立命館慶祥高等学校

 10月7日〜15日、シンガポールでトップクラスの科学高校National Junior College(NJC)から9名の生徒を立命館慶祥高等学校で受け入れました。期間中、日本の高校生とともに、日本の高度な科学・技術に触れる経験を通して、科学分野での広い視野を養い、同時に日本ヘの理解を深めるための研修を実施しました。

 プログラムのテーマを「日本の最先端科学技術と両国の自然環境多様性から未来を考える」とし、前半(10月7日〜11日)は立命館慶祥高等学校の生徒15名とともに北海道大学での研修や、2泊3日の北海道研修を行い、後半(10月12日〜15日)は立命館慶祥高等学校3名、立命館高等学校3名の生徒とともに、東京、筑波にて科学研修を行いました。

 NJCの生徒達は、日本の優れた科学・技術に触れることで大きな刺激を受けるとともに、日本の生徒達と将来につながる強い結びつきを形成できました。また、日本の生徒にとっても、英語を使って科学分野で深い交流を行う経験に大きな刺激を受け、素晴らしい友情を育むことができました。


<プログラムの詳細>

10月8日(木):北海道大学にて講義「量子集積エレクトロニクス研究」の受講と研究室見学

 超大型の台風の影響で予定の変更があったが、午後の北海道大学での講義は予定通り実施された。立命館慶祥高等学校からも参加可能な生徒だけが集まり、量子集積エレクトロニクス研究センター長である橋詰保先生による講義を受講した。青色発光ダイオードの開発による、低電力白色光源の獲得に大きな意味があったことや、その過程では1500回もの失敗を乗り越えたこと等、研究者や技術者を目指す生徒にとって有意義な内容でした。


クリーンルーム内でLED研究設備の説明を受ける。
(量子集積エレクトロニクス研究センター、2015.10.08)

 その後、研究室にてデバイスの計測や観察、クリーンルームでの製造行程などを見学した。クリーンルームでは白衣に着替え、エアシャワーを浴びての入室等、興味深い体験となりました。

10月9日(金):株式会社植松電機にてロケットワークショップ

 この日からNJCの生徒に立命館慶祥高等学校の生徒15名が同行する2泊3日の北海道研修を開始した。初日は株式会社植松電機にお世話になった。午前中は植松電機の植松努専務の講演ビデオを上映いただいた。植松専務がどのような思いでロケット開発を始められ、何のためにロケット学習を広めようとされているのか、感動的なお話でした。


モデルロケットの製作をNJC生徒と立命館慶祥生徒が協働して取り組む。
(植松電機株式会社、2015.10.09)

 その後、4名ずつ6班に分かれロケットを製作した。紙製ではあるが、燃料を発火させて飛び立つ興味深いロケットである。2時間程度で製作は終わり、午後の打ち上げを待った。

 打ち上げの前に、2つの実験設備を案内いただいた。1つ目は、低重力実験設備である。70mほどの鉄塔の中で、1t近くもあるカプセルを落下させ、3秒間ほどの低重力環境を得るというものである。迫力ある実際の落下を見せてもらった。2つ目は、ロケットエンジン燃料の燃焼実験である。音速を超える炎の流れからは、轟音とともに特有の縞模様が現れる。

 最後は、自分達で作ったロケットの発射実験である。6班が順に打ち上げを行った。すべての班が順調に打ち上げに成功!高度計による測定では、50mを超えて大空へ舞い上がったことが分かった。

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