さくらサイエンスプランHOME > 活動報告 > 公募計画コース > 第38号

[本文]

活動報告(公募計画コース) 第38号

北京大学 & 東京大学 ナノカーボン サマーキャンプで活発な議論

東京大学大学院工学系研究科

7月20日から7月26日の日程で、さくらサイエンスプログラムの支援により,北京大学の大学院生10名と東京大学の大学院生10名によるサマーキャンプ「2015 PKU-UTokyo Nanocarbon Summer Camp」が東京大学の本郷キャンパスで行われました。

このサマーキャンプに付随して7月21日には、上記の学生に加えて北京大学の教員5名,東京大学の教員11名が参加した「PKU-UTokyo Nanocarbon Workshop at UTokyo」が行われました。これらは,フラーレン,カーボンナノチューブやグラフェンなどのナノカーボンの共同研究と若手研究者の交流を目指して北京大学と東京大学の研究者が組織した「東京大学-北京大学ナノカーボン連携研究ラボ」(http://www.photon.t.u-tokyo.ac.jp/…/PKU-UTo…/PKU-UTokyo.html)が中心となって企画されたもので、北京大学の教員の招へいには、東京大学の戦略的パートナーシッププログラムの支援を受けています。

北京大学の学生10名はCollege of Chemistry and Molecular Engineering, School of Electronics Engineering and Computer Science, College of Engineeringのナノカーボン研究室から選抜された大学院生で、来日前からWeChatのグループを作って、来日の準備を進めていました。


ナノカーボンワークショップ

ナノカーボンワークショップの集合写真

7月21日は北京大学の教員5名、学生10名、東京大学の教員11名、学生10名のほかに、東京大学の助教・ポスドク5名が参加してワークショップを行い、北京大学と東京大学の教員が交互に講演しました。新しい2次元炭素Graphdiyneやナノチューブスポンジなどの新材料合成、カーボンナノチューブの構造制御合成や分子シミュレーション、ナノカーボンを用いたファイバーレーザー、光検出器、メカニカル共振器、有機薄膜太陽電池やペロブスカイト型太陽電池などへの応用、ゼオライトの応用、hBNの絶縁破壊やグラフェンの量子ファラデー効果などの最新の話題について議論されました。このワークショップは,フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会(FNTG学会)に共催いただき、他大学、産総研や企業からも参加いただきました。

7月22日の午前中はファシリティターの助教のもとで、サマーキャンプメンバー全員が5分間の研究発表を行いました。予定時間をだいぶ超過して、活発な議論が行われました。午後は2班に分かれて、工学系研究科機械工学専攻丸山・千足研究室、米谷研究室、化学システム専攻の大久保研究室、総合研究機構の加藤研究室の実験室見学会が行われました。その後、グループワークのためのグルーピングを自主的に行ってもらいました。グループワークの課題は北京大学2名と東京大学2名の4名のグループで、「北京大学と東京大学とでのナノカーボン関連の共同研究プロジェクトを企画し、研究背景、計画、期待される成果についてのプレゼンを準備すること」でした。


アブルボアでのレセプション

学生の発表会

また、現在の自分の博士課程の研究をこのプロジェクト企画に生かすことが求められました。7月22日の夜からグループワークが開始され、7月24日の午後の発表会の直前まで各グループでの熱心な議論が続きました。


グループワーク(1)

グループワーク(2)


グループワーク(3)

プレゼンテーション

7月24日の夕食後に、北京大学の学生にはさくらサイエンスの修了賞とバッチの授与、教員による各グループの発表に対する講評と表彰式が行われました。Best Proposal賞は、3D CNT/Graphene Electrode based Solar Cellsのグループ、Best Presentation賞は、Big Data Calls for High Speed Chips with sp2 Carbonのグループに与えられました。


表彰式

表彰式を終えての集合写真

来年は北京でサマーキャンプを行うことを宣言して、全体での行事は終了しましたが、学生たちはいつまでもグループや数人ずつの写真を取り合っていました。

北京大学の学生へのアンケートの結果は、今回の日本訪問について、10人中9人が”Very Satisfied”,1名が”Satisfied”,次回の日本への訪問に9名が”Definitely Wish”, 1名が”Wish”と回答してくれました。

活動報告