さくらサイエンスプランHOME > 活動報告 > 公募計画コース > 第31号

[本文]

活動報告(公募計画コース) 第31号

第10回「創造性の育成塾」・JSTさくらサイエンスプラン 報告書(1)
開塾式~ノーベル物理学賞・天野浩先生やロボット学・石黒浩先生など、著名な講師陣による講義がスタート!

創造性の育成塾

日時:2015年8月1日(土)9時~20時
場所:一般社団法人 人材開発センター富士研究所 富士Calm

科学技術創造立国を目指す日本の未来を担い、世界に貢献できる理数系青少年の育成を目的に、全国から選ばれた理科好きの中学2年生40名とアジア諸国の優秀な中学・高校生8名とノーベル賞級の優れた科学者、新進気鋭の先生たちによる創造性の育成塾(夏合宿)は2006年にスタートし、今年で10回目を迎えます。塾生たちが、雄大な富士山麓で科学の面白さを体感しながら、創造性や自ら考える力を身につけるよう支援する夏合宿です。

8月1日の開塾式は、有馬朗人塾長の挨拶から始まりました。今年度はアジア3カ国(中国、インドネシア、ベトナム)から来た生徒が加わり、国際色豊かな顔ぶれです。初めに有馬塾長は彼らに起立してもらい、「来てくれてありがとう、頑張って」と励ましました。


開塾式の様子

「日本の小学生よ、中学生よ、日本の青少年よ、もっと自信を持ちなさい。同時に、アジアの子どもたちよ、自信を持て。みなさんには若いうちに大きな夢を持ってほしい」と、有馬塾長は力強いメッセージを贈りました。


開塾式・アジアからの参加者を紹介

開塾式でお話する有馬朗人・塾長

「日本やアジアの子どもの学力が高いのはなぜ?」「有馬先生は中学生のときにやりたい研究を見つけていたのか?」「研究を続けるにあたって志すべきことは?」など、塾生から次々と質問が挙がりました。一つ一つの質問に熱心に答える有馬塾長は、「自信を持ち、体は丈夫に。海外から学びながら大きな夢を持って頑張ってほしい」と締めくくり、やる気がぐんと上がった塾生たちの7日間が始まりました。

2限目は、誰もが楽しみにしていたノーベル物理学賞・天野浩先生の講義でした。「皆さんは、いつ自分の人生のスイッチをオンしますか?」この一言から始まりました。例えば、世界の人々を幸せにすることが皆さんの人生の究極の目的であるとすれば、あなたは何をすればいいのでしょう?塾生は興味津々です。


天野浩先生の講義を聴く、インドネシアからの参加者

青色LEDを説明する天野浩先生

天野先生ご自身の体験を踏まえて、小学校からの人生で起こったターニングポイント・自身の決断・青色LED完成までの変遷が語られます。また、青色LEDの完成でどんなことが世界で可能になり今後どのような開発が進められていくのか、青色LEDの問題なども話していただきました。

「いつ自分の人生のスイッチをオンしますか?自分ならば、何ができるか、面白いと思えることからチャレンジしましょう。いつかきっと君にしかできないことがあるはず。」と塾生たちにエールが送られました。

大阪大学でロボット工学を教える石黒浩先生の講義では、「人間型ロボットが未来社会でどういうふうに使われるのか」をテーマに、自身の人生論も交えた講義が行われました。石黒先生がロボットを作る理由について語り、「人間は自分の心のことは分からないけれど、他人を見ると心があるようだと感じる。ならば、人が「心を持っているようだ」と思うような人間らしいロボットを作り研究することで、心について知ることができるのでは」と先生は語りました。塾生たちは人間型ロボットと暮らす未来についてイメージが膨らんできたようです。


石黒浩先生の講義の様子

石黒先生の講義を聴く、中国からの参加者

続いて「ミニサッカーロボット作成&大会」です。使うのはヴイストン社のロボット工作用のキットでした。塾生たちは黙々と組立作業を進め真剣そのもので、ロボットが完成したら、二人一組のチームのトーナメント形式で試合を行いました。上位者には、豪華景品をプレゼントされるので、塾生たちの熱気も一層高まります!!試合は白熱し、大盛り上がりでした。自分でロボットを作ることを楽しんだ実験でした。


ロボット工作でチームメートと対決するインドネシアの参加者

活動報告