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活動報告(公募計画コース) 第8号

タイの大学生が、最先端の食料生産技術について神戸大学で学ぶ

神戸大学農学部

6月8日、タイ国立タマサート大学工学部機械工学科の11名が到着し、宮野研究科長への表敬訪問後、本プログラムを開始した。


宮野研究科長を表敬訪問

最初に、植物工場、畜産系農業廃水の処理、水田の機械除草の3テーマとタマサート大学で行われている研究について担当教員による講義を行った。この講義は参加者全員が受講しており、これを元に、学生を3グループに分け、共同研究を開始した。


伊藤准教授による講義「植物工場について」

タマサート大学Chatchai准教授による研究発表

植物工場グループは、作物の生長に対する環境制御の効果と貯蔵中の環境条件が作物の品質に及ぼす影響をサブテーマとして、実験を行った。環境制御の実験では薬用植物の苗に対し、蛍光灯と遠赤色灯という2種類の光のスペクトルの差による生長の差を移植後の日数を追って、生体重と葉緑素量を測定した。貯蔵中の環境条件による品質評価では、コマツナを試料として収穫後の生物活性を調査した。


SPADメータによる苗の葉に含まれる葉緑素量の測定

畜産系農業廃水の処理グループは、農業廃水中に含まれるテトラサイクリン系抗生剤を電気化学的に酸化・処理する方法について、電極材料と電解質の違いによる影響を調査した。

水田の機械除草グループは、水稲の移植直後に繁茂する雑草を除去する機構を新たに考案し、その機構の製作と雑草の調査を行った。


考案した新しい除草機構の組立ての様子

受け入れ期間中の休日には、科学的な知識を深めるためにバンドー神戸青少年科学館を、また、日本を含む東南アジアの民族学的な知識、特に農業に関する知識を得るために国立民族学博物館を、そして、農業機械の歴史を学ぶ目的でヤンマーミュージアムの見学を実施した。またプログラムの終りには大阪府立大学の植物工場研究センターを見学し、実際の植物工場の様子を体験することができた。


バンドー神戸青少年科学館を訪問

各グループは、延べ5日にわたり実施した実験・研究の成果をプレゼンテーションにまとめ、指導を行った教員や研究室の所属学生、大学院生の前で発表を行った。そして最後に、タマサート大学のメンバーに修了証を渡し、指導教員からの講評をもってプログラムを終了した。


植物工場グループの研究成果発表

廃水処理グループの研究成果発表


機械除草グループの研究成果発表

プログラムの最終日にさくらサイエンスプランの修了証を授与

活動報告