2014年度 活動レポート 第11号:大連理工大学 傅志强

修了者・教員らからの声 第11号

廃棄物処理やリサイクル技術などの研修と体験
傅 志强(FU Zhiqiang)

傅 志强(FU Zhiqiang)
大連理工大学環境学院・産業生態と環境工程教育部重点実験室博士課程2年

さくらサイエンスプログラム実施内容について

研修した大学 北九州市立大学国際環境工学部
招へいされた人 大連理工大学環境学部の学生10名と教員2名
実施した期間 2015年1月19日~2月1日
 

1.日中での環境への意識の差を感じる

私は、Chen Jingwen教授のもと、有機汚染物質の分配係数予測、毒物学的メカニズム、トクロムP450に焦点を当てた研究を行っています。
初めて訪れた北九州エコタウンは、環境が清潔なばかりでなく、日本の人々も丁寧で爽やかだと感じました。主催者である門上教授はとても友好的で思慮深く、意欲的で、私達と進んで交流をしてくださいました。
ホテルの部屋は、きちんと整理されており、とても快適でした。

日本の人々は、時間を守り、自制心が強く、誠実だと感じました。北九州エコタウンでは、多くの革新的な廃棄物処理施設、リサイクル技術を見学することができました。環境への意識という面で、日本と中国の間には大きな差があると感じました。

また、茨城県にある国立環境研究所も訪問しました。研究所の研究員の方々は環境科学および環境技術に関する研究に力を注いでいました。環境リスク研究センターでは、600以上もの化学物質の内分泌かく乱作用に関するデータに大変感銘を受けました。

早朝からのバスでの長旅のあと飛行機で大連に戻り、その後空港からバスに乗り、夕方近くに寮に帰り着きました。
帰国のための丸一日かけた移動は私をうんざりさせましたが、2週間にわたる日本での素晴らしい旅は、本当に刺激的でした。

科学技術振興機構により主催されたこのさくらサイエンスプログラムにより、友好的で親切な人々との出会いや効率的でクリーンなライフスタイル、そして、美しく魅力的な大学や研究機関、美味しい日本の食べ物など、たくさんの経験をすることができました。