2014年度 活動レポート 第90号:富士電機株式会社

2014年度活動レポート(一般公募コース)第90号

中国・浙江大学との産学交流

富士電機株式会社

さくらサイエンスプログラムの招へいにより、8月29日、中国・浙江大学のメンバーが来日しました。帰国する9月14日までの間、富士電機(株)の各工場において、最先端の電気・エネルギー・半導体技術に関連する工場見学やセミナーに参加しました。

8月29日 浙江大学来訪メンバーが関西国際空港に到着。

また、合間には大阪、京都、東京などを見学・観光したり、技術的・文化的な交流も経験しました。そして最後の活動総括会では交流活動の感想を発表しました。

8月31日、神戸にある「人と防災未来センター」で、東日本大震災被災地のドキュメンタリー映像を鑑賞。1995年1月17日に起こった阪神・淡路大震災の追体験をし、震災時の自らの体験を語る語り部との交流もあり、災害に対する防災・減災について学びました。

「人と防災未来センター」で被災者からの体験談を聞く(8月31日)。

9月1日~9月11日まで、一行は富士電機の神戸・鈴鹿・山梨・東京・千葉・川崎の各工場で、製造ラインを見学。パワーエレクトロニクス、半導体、発電、計測技術等の専門的な分野についての技術交流も行われました。

9月1日、富士電機の神戸工場にて、パワエレ関連製品の製造ラインを見学し、関連技術・製品の紹介を受け、新エネルギー・省エネに関する技術の技術交流も行いました。

神戸市にある神戸工場を訪問、製造ライン見学(9月1日)。

9月2日、一行は京都に宿泊し、京都大学を訪問。京都の文化・歴史遺産にも触れました。

9月3日、富士電機の鈴鹿工場にて、駆動システム関連製品の製造ラインを見学し、関連技術・製品の紹介を受け、それらに関する技術の技術交流も行いました。鈴鹿工場を後にした一行は、日本の鉄道(特急、在来線)を体験しながら、山梨に移動。日本の鉄道インフラの良さを実感しました。

鈴鹿市にある鈴鹿工場にて製造ラインを見学(9月3日)。

9月4日、富士電機の山梨製作所で、最先端のパワー半導体の自動化製造ラインを見学し、最新の技術開発の状況を含めて、様々な用途に適したパワー半導体製品の説明を受けました。また、工場内に設置されている太陽光発電システム、燃料電池、コジェネ設備、水処理プラントも見学し、日本の新エネルギーと環境の取組みについての交流も行いました。

山梨工場にて半導体製造ラインを見学(9月4日)。

9月5~7日、展示会や未来科学館などの公共展示施設を見学し、日本の科学教育等を体験しました。

東京にて船の科学館を見学(9月6日)。

9月8日、富士電機の東京工場を訪問し、最先端のMEMS製造ライン、新エネルギープラントを見学すると同時に、富士電機の能力開発センターにて、日本企業の教育制度などの説明を受けました。また、富士電機の若手研究者たちと交流し、日本企業の従業員の仕事・生活実態について懇談しました。

東京工場にて人事教育制度セミナーを受講(9月8日)。

9月9日、富士電機の千葉工場にて、受変電設備の製造ラインを見学し、関連技術・製品・事業の紹介を受けました。

千葉工場にて変流技術セミナーを受講(9月9日)。

9月10日、富士電機の川崎工場にて、火力発電や原子力を含めた発電関連設備の製造ラインを見学し、関連技術・製品・事業の説明を受けました。

川崎工場にて発電設備製造ラインを見学(9月10日)。

9月11日、浙江大学のイノベーションJapan2014出展に合わせて、一行はイベントに参加し、出展した日本の各大学との交流を行いました。

東京国際展示場にてイノベーションJapan2014に参加(9月11日)。

予定どおりにすべての見学・交流イベントを終えた一行は、9月12日、感想文を作成し、富士電機本社にて、発表・総括会を行いました。発表会では、「自分の貴重な体験や日本に対する良い印象を、ぜひ、帰国後に周りの人に伝えていきたい」などの感想が述べられました。

大崎本社総括会にて活動感想を発表(9月12日)。