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活動報告(公募計画コース) 第89号

アジア各国の大学院生、人間科学を学び、体験する

九州大学大学院芸術工学研究院

 さくらサイエンスプログラムを利用して、2014年8月28日?9月6日の日程でインドネシアとマレーシアの3大学から学生・教員の方々10名が「Human Science Summer School 2014」参加のため九州大学大橋キャンパスに来られました。

 このサマースクールは、人間科学の分野に興味がある大学院生たちに、九州大学デザイン人間科学国際コースの教員で人間科学に関する講義を集中的に行い、短期間で幅広い分野の概略をつかんでもらおうというプログラムです。またコースの各研究室に1週間所属して、自ら手を動かして実験データを得て、最後に研究成果をプレゼンテーションしてもらうという盛りだくさんなプログラムになっています。

 このサマースクールには、本プログラム10名以外も参加しており、アジアからの総勢28名の参加者となりました。

●広い人間科学分野の講義


人間科学の分野と関係する「生理人類学」「知覚心理学」「生体情報数理学」の入門的な講義を受講しました。90分授業×15回、1週間で本コースのカバーするほぼ全ての分野を学べました。

  • 脳機能における性差
  • 快刺激に対する生理学反応
  • 人間工学
  • 脳科学入門
  • 聴覚の能力
  • 錯視
  • 錯聴
  • 色覚の進化
  • Rを通した多変量解析
  • 生物リズム入門
  • 対話型新価計算

授業では、活発な質疑が交わされ、受講者だけでなく教員の側にも大きな意味がありました。


中島教授による錯聴の講義。


伊藤教授による錯視の講義。


●各研究室での実習


 毎日授業後は、数名ごと各研究室にわかれて当コース教員から指導を受け実験・実習を行いました。机上でただ講義を聴くだけで無く、研究の現場をみることで理解を深めたようです。


知覚心理学若手教員による実習。


日本人学生がTAとして指導を手伝ってくれました。


●日本の文化と歴史にふれる


 8月30日は熊本城・阿蘇山へバスツアーを行いました。九州は歴史も自然も豊富なところであり、都市部にある福岡に滞在するだけでは体験出来ない別の側面が日本にもあることを参加者は知ったようでした。バスからひっきりなしに写真をとる参加者の姿が印象的でした。


熊本城の前で記念撮影。この後はバスで阿蘇山へ見学に行きました。

●プレゼンテーション


 授業の最後の2コマでは、グループに分かれて行った研究室での実習の成果をプレゼンテーションしました。1週間の実験の成果とは思えないレベルの高い発表がいくつかあり驚きました。参加者同士の質疑も活発に行われました。


統計検定に関する調査をプレゼンテーションする参加者。

●修了式と送別会


 修了式ではデザイン人間科学国際コース長(綿貫教授)から修了証書が手渡されました。サマースクール参加者と教員・日本人学生で送別会が開かれ、1週間の思い出を語り合いました。日本を去るのが名残惜しい、また日本に来て勉強したい、といった声が多く聞かれました。


修了証書を一人一人手渡される参加者。

 このサマースクールを通して培われた国際的な人間科学分野の若手研究者のネットワークは、今後いかされていくことと思います。またいつか参加者の彼ら彼女らが来日し、共同で研究を進めることが出来る日を待ち望んでいます。

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