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活動報告(公募計画コース) 第74号

4か国6大学から12名が来日 異分野間で研究交流を実施

福井大学

 7月28日から8月6日、福井大学工学研究科は12名の学生および若手教員を招へいしました。台湾、中国、マレーシア、ベトナムの4か国6大学から集まった学生・教員は、文化交流を図るだけでなく、互いに異なる研究分野交流も行いました。

 7月29日、午前中にオリエンテーションと自己紹介で不安を払拭し、午後には研究室を訪問しました。招へい者は研究室の実験設備などの説明を興味深く聞き入っていました。

 7月30日、それぞれの研究分野をポスターにまとめ、発表を行いました。福井大学の日本人学生も参加し、苦労しながらも各自の力を尽くして英語でポスターを作成しました。各々の研究分野の紹介プレゼンテーションと質疑応答を行ったこのポスターセッションは、招へい者と日本人学生とのアイスブレークの役割も果たしたようです。


ポスターセッションで各自の研究分野を紹介。


日本人学生もまじえた体験実習。


 翌31日には体験実習のプログラムを組みました。グループに分かれて最新の学術論文を読み、簡単な材料を用いて、スマートフォンに取り付け可能な顕微鏡を作成しました。参考となる情報があっても、きちんと機能する顕微鏡を仕上げることは難しかったようです。それだけに、成功したグループから次々に感動の声が上がっていました。

 8月1日、午前中は福井大学の産学官連携本部等の施設見学を行いました。連携本部は先端技術を取り入れた電池デバイスの実験設備をはじめとして、ナノ材料の加工装置や分析装置などの大型機器を所有しており、招へい者の注目を集めていました。これらの装置は企業との共同研究にかかわる部分だけに一般には公開されていないものも多く、招へい者は熱心に説明に耳を傾けていました。

 午後は工学部の体験型実習に参加する形で、福井市内の繊維企業を見学しました。温暖多湿の気候に恵まれている福井では古くから絹織物産業が盛んで、それに必要となる最新設備や技術開発においては、常に日本のパイオニアでした。

 福井を代表する繊維企業を見学した招へい者は、社員らが丁寧に機械を取り扱いながら、製造する様子を見て、興味をひかれていた様子です。繊維企業で実際に作業をおこなう社員は、ほとんどが女性であり、この点についても興味を持った様子でした。

 2日、3日は、福井を代表する文化施設や博物館を訪れました。福井市立郷土歴史博物館や永平寺では福井の歴史に対する理解を深め、越前和紙の里では紙すきを体験して福井の文化に触れました。勝山ジオパーク内に位置する恐竜博物館の展示品は、招へい者を驚かせていました。


日本の文化・和紙すきを体験。

 4日は福井県工業技術センターを訪問しました。企業に対する技術相談、研究成果の普及支援等において重要な役割を果たしているセンターは、招へい者にとってとても興味深いものだったようです。ここでは繊維の基礎研究、分析、製造に関する一連の設備がととのっていることもあり、また初めて見る設備も多く、熱心に質問をしていました。

 福井での最終日だった5日には、成果報告を行いました。報告会には、滞在中に交流を深めた日本人学生も大勢参加しました。招へい者から受入教員へ、感謝の気持ちがこもったプレゼントも贈られました。異なる国籍、異なる文化、異なる研究分野を持つ者同士の交流プログラムは、とても実り多いものとなりました。


招へい者と受け入れ教員で記念撮影。

活動報告