2014年度 活動レポート 第50号:電気通信大学国際交流センター

2014年度活動レポート(一般公募コース)第50号

日本の科学技術のレベルに感銘
ハルビン工程大学から大学生訪問団が来学

電気通信大学国際交流センター

2014年8月17日(日)~23日(土)の7日間、中国のハルビン工程大学から大学生7名・教員3名(計10名)が、科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプログラムの支援を受け、本学を訪れました。

ハルビン工程大学と本学とは1998年に国際交流協定を締結して以来、国際シンポジウムの共同実施や学生交流活動を中心とした活発な相互交流が行われています。
今回は同大学の特別コースに在学する優秀な大学生に、本学の研究状況に興味を持ってもらうことを目的として実施されました。

18日(月)は中野和司理事による歓迎挨拶で始まりました。続いて研究推進センター 浜野亘男特任教授による大学紹介等の後、知能機械工学専攻 横井浩史研究室を訪問し、研究室で開発された、手足が麻痺した人の運動機能を回復させるための電気刺激装置や筋電義手などのデモを見学しました。
その後、訪問者自身も節電義手を実際に動かす体験などをし、最新の研究成果に触れるとともに、研究室メンバーとの交流を楽しみました。

横井研究室にて筋電義手などの研究成果に触れました。

19日(火)には、先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター 藤井威生研究室を訪問しました。
藤井研究室では、コグニティブ無線に関する最新の研究成果が発表され、参加者は興味深そうに説明に耳を傾けていました。その後、JAXA相模原キャンパスを訪問し、日本の宇宙開発の研究にも触れました。

JAXA 相模原キャンパスにて記念撮影。

20日(水)には、本学のコミュニケーションミュージアムを訪問し、無線通信に関する歴史的な展示物等を見学しました。その後、情報通信研究機構(NICT)本部を訪問し、日本標準時を決定・維持・供給する仕組み・技術等について詳しい説明を受けました。
さらに情報通信分野におけるさまざまな研究の最先端にも触れることができました。
また、体験コーナーでは、多感覚インタラクションシステムのデモなどをわいわいと楽しみながら体験しました。

NICT では多感覚インタラクションシステムなどを体験しました。

21日(木)には、お台場の日本科学未来館やリスーピア(パナソニックセンター東京内)、浅草、秋葉原等を訪問・散策しました。日本の最新の科学技術に触れるとともに、日本の歴史ある多様な文化にも触れることができました。

日本科学未来館で記念撮影。

Asimo の動きに感激していました。

猛暑の中、浅草散策を楽しみました。

帰国日の前日の午前中は、企画調査室の田中繁特任教授による、総合コミュニケーション科学に関する講義が行われました。講義の後は、両大学における教育改善に向けた率直な意見交換が行われました。

本プログラムの締めとなる修了式及び情報交換会には福田喬学長、中野和司理事、阿部浩二副学長も参加し、訪問団との楽しい交流が行われました。阿部副学長から一人一人に修了証が渡された後、参加学生からは流暢な英語によるスピーチを通じて、日本の科学技術の高さに対する驚きや称賛が語られました。

阿部副学長から参加学生一人一人に修了証が授与されました。

そして日本の印象(人が親切、街にゴミひとつなく清潔、古いものも新しいものも大切にしているなど)や本学への感謝の意が述べられ、盛会のうちに終了しました。

最後に学長、副学長等と記念撮影を行いました。

最終日の23日(土)には、国際交流センターのChoo准教授が成田空港まで同行し、7日間のプログラムが無事に終了したことを見届けました。
この1週間は連日良い天気に恵まれ、猛暑ではありましたが、参加者全員が体調を崩すこともなく楽しく有意義な時間を過ごしたようです。

帰国後に提出されたアンケートをご紹介します。

  • 日本の大学の研究室を訪問して、日本の科学技術のレベルに感銘した。
  • 日本科学未来館では、家族が子供を科学館に連れていく光景を見て感心した。
  • 受入れ大学から豊富かつ多彩な活動内容を提供していただいて、理論から実践まで得るものがたくさんあった。
  • 東京は伝統文化と現代文明の融合都市で、人々の勤勉さは国の経済発展に大いに寄与し、生活レベルと質を上げ、清潔で住みやすい国際都市を築いていると感銘した。
  • 将来、留学生か研究者として日本で研究し、さらなる交流を行いたい。