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活動報告(公募計画コース) 第242号

共同研究の推進で大きな成果を残す
タイ・モンクット王工科大学の学生との交流・共同研究プログラム

金沢大学環日本海域環境研究センター・准教授 田中茂雄

 さくらサイエンスプラン(共同研究活動コース)で招聘されたタイ・モンクット王工科大学トンブリ校(King Monkut's University of Technology Thonburi)の学部4年生3名が、2015年1月11日から1月24日の約2週間にわたって、金沢大学理工学域機械工学類バイオエンジニアリング研究室に滞在しました。

 本プログラムでは、チタン合金や培養骨芽細胞を使った新規骨代替材料の開発を目的とした共同研究を推進することを目的しており、滞在中に進捗報告、最新情報交換、そして今後の課題や計画の確認を行いました。

 また、本プログラムは、学生同士の交流を促すことで、彼らが日本・タイ両国の懸け橋となる人材として育つことを目指した教育プログラムとしての特徴も兼ね備えています。

 登校初日となる1月13日では、大学事務において各種手続きや日本人学生チュータ―の案内のもと施設見学を行いました。1月14日~16日にかけては、タイ学生の研究テーマの紹介や進捗報告を行い、報告内容に対し受入れ教員や日本人学生を交えてディスカッションを行いました。


タイ学生による研究紹介と進捗報告の様子

 加えて、日本人学生の研究テーマについての進捗報告があり、同様にディスカッションを行い、お互いの進捗状況の把握と課題についての情報共有を行いました。

 第一週目の週末(1月17日、18日)には、日本人学生の案内のもと金沢市内にある兼六園、金沢城公園、および歴史ある町並みなどを見学し、日本文化に触れました。

 この時期の北陸には珍しく好天に恵まれたため十分に見学を堪能できたようです。また、ところどころ見られる金沢の雪景色には大変感動しており、南国のタイでは得られない貴重な体験となったようです。

 なお、学生間のコミュニケーションは英語となるため、当初、案内する日本人学生達には不安もあったようですが、お互いに打ち解けた雰囲気で十分に意思疎通ができたようです。

 第二週目では、テーマを共有する日本人学生グループとのミーティングを行い、今後の研究の進め方やそれぞれの役割分担にについて話し合いました。
 タイ学生がディスカッションをリードする場面が多く、今後の日本人学生の語学力向上とディペート能力の強化が課題であったように感じられました。


タイ学生と日本人学生のグループミーティングの様子

 また、タイで行う実験の参考とするために、受入れ研究室の実験手法の見学やトレーニングを実施しました。タイ学生は、3名とも機械工学科の学生であり、バイオエンジニアリングの実験は初めて経験でしたが、真剣に学び取ろうとする姿が印象的でした。


細胞培養実験のトレーニングを受けるタイ学生

 最終日の1月23日に、今回の滞在中に学んだことや今後の実験計画など、全体の総括を行いました。本プログラムは、これまでのメールでの打ち合わせとは比較にならないほどの共同研究推進効果があったと実感できまた。


最終日に行った総括後の記念撮影

 加えて、日本人学生へ与える影響も大きく、内向きがちな日本人学生を海外へ目を向けさせる良いきっかけとなったようです。
 本プログラムを通じて、今後、タイ学生が本学大学院への進学し、本研究室での研究の担い手となってくれること、さらには、日本人学生がタイへ留学し、タイとの強固な人的ネットワーク構築へと発展していくことを期待しています。

活動報告