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活動報告(公募計画コース) 第207号

タイとブルネイの学生が生活習慣病の研修 その3

香川大学

神戸市立青少年科学館見学

 12月18日には、神戸市立青少年科学館を見学した。「力のしくみの科学と物質とエネルギーの科学」「情報の科学」「生命の科学」「創造性の科学」などのゾーンを楽しんでいた。

 実際に手で触れながら科学の原理を勉強する仕組みに感心しながら勉強していた。曲に合わせバトンを振る人間の腕のロボット、パスカルの原理を紹介する2個の椅子などは特に人気があった。科学を身近に感じされる取り組みは、両国でもあるにはあるが、スマートな展示方法に感銘をしていた。


神戸市立青少年科学館見学

合同シンポジウムの開催

 12月22日には、香川大学医学部において、JSTさくらサイエンスプラン「生活習慣病の克服プログラム」JSPS SAKURA Exchange Program in Science “Non-communicable diseases in Japan”が核となった合同国際フォーラムを開催した。

 このフォーラムには、香川大学として展開していて生活習慣病をターゲットとして関連している2つのプロジェクトにも参加を促して合同フォーラムとした。それらは、JSPS二国間交流事業「ブルネイ・ダルサラーム国と日本国における糖尿病及び肥満の比較研究を通じた国際貢献」、および、JICA草の根技術協力事業「タイにおける妊産婦管理及び糖尿病のためのICT遠隔医療支援プロジェクト」である。


合同シンポジウムでの香川大学の取り組みの発表風景

 フォーラムは参加者により今回のプログラムで勉強や見学をして得たことの紹介があった。ブルネイ・ダルサラーム大学、チェンマイ大学のそれぞれで具体的に今回得たものの中で、①すぐできること、②時間はかかるが将来に向けてできること、を発表に義務付けて行った。この議論には、医学部、看護学部のほか、農学部、教育学部、工学部、インターナショナルオフィスなどの教員や大学院生が参加した。

合同シンポジウムでのチェンマイ大学からの発表風景

合同シンポジウムでのブルネイ・ダルサラーム大学からの発表風景



合同シンポジウムの開催で今井田医学部長が挨拶

【最後に】

 以上のように、生活習慣病をメインテーマとして、2国から医学系と看護系の教員や学生を招へいし活動した。どの程度の人数にしようかと応募時に悩んだが、各数名程度が中身の濃い議論や見学・実習ができると考えた。実施してみて、我々が全体としてきちんと丁寧に対応できるサイズであったし、個々の希望に対応するのも、このサイズでは可能であったので、恐らく参加者の満足感は大きいと思われる。

 生活習慣病には学際的な取り組みが必要であることから、学際的な参加者を募ったことは上手くいった理由の一つである。ブルネイ・ダルサラーム国でもタイ国でも生活習慣病が大きな問題となっており、取り組みは始まっているので、日本と比較しながら勉強できたことで、自らのプロフェッションに活用しようとする積極的な参加を実現できたと思う。
 また、共通した興味のひとつは、解決策としての機能性食品の取り組みであった。特にすでに事業化ができている希少糖のひとつプシコースについて、それを自国にどのようにして使うかという議論が、開発担当している企業も含めた形で議論できたことは有用であったようだ。将来両国で、プシコースの有効性(食後の血糖値を抑える作用)を検証する試験を展開することを決めた。

 今回のさくらサイエンスプランは、このような重要な機会となった。今後も是非このプロジェクトを継続して欲しいと願う。当然11名の参加者は、招へいされて自らの問題として勉強でき収穫を得たことに対して大変感謝している。例えばDr. Idrisは「It was a very good program where I learnt about Japanese culture, diabetes mellitus treatment and rare sugar study」と述べ、Dr. Benzamasは「There are several things I want to learn from your expertise and there are several places I want to visit.」と述べている。今後の活動の参考にして活かしていく。

活動報告