2014年度 活動レポート 第160号:大阪大学接合科学研究所

2014年度活動レポート(一般公募コース)第160号

溶接、接合、材料科学に関してタイとマレーシアからの参加者と共同研究を実施

大阪大学接合科学研究所

大阪大学接合科学研究所では2014年11月10日~29日の約3週間、モンクット王トンブリ工科大学(タイ)とマラヤ大学(マレーシア)より合計10名を招聘し、共同研究に取り組みました。

10名は事前に聴取した研究計画に基づき当研究所において各研究室に配属されました。
各自、「窒素挙動がP/M Ti-TiN複合材の硬度及び微細構造に及ぼす影響」、「不均質材料の曲げ挙動について」、「高速度カメラを用いたオーステナイト系ステンレス鋼の溶接時の溶融池と凝固割れの観察」など、それぞれ異なるテーマの研究に取り組みました。

接合研近藤研究室にて

接合研実験設備見学

参加者は各研究室の教員、学生などに温かく迎え入れられ、研究指導を始め、実験装置の利用方法に係る指導、その他日本での滞在に関するアドバイスなどを受けました。途中、当研究所主催の国際学会が開催されたことから、本学会への参加を始め、学会での発表も行いました。

接合研主催国際会議にて村川教授と

活動の最後には成果発表会が開催され、短い期間ではありましたが、各自集中して研究に取り組んだ成果を発表し、研究所長から各自に認定書が贈呈されました。

最終成果報告会の様子
 
修了証の授与

帰国後に寄せられたコメントでは、「最先端の研究機材を自由に利用して研究に取り組んだのは初めてで、感激した」、「研究室の日本人学生は外国人で初めてのベストフレンドになった」、「日本人が研究に対し、熱心にそして大変真面目に取り組む姿を見て学ぶことが多かった」、「特に京都の美しさに感激し、日本文化に興味を持った」、「さくらサイエンスの活動は若い研究者を育成するイニシアチブとして非常に有効であり、継続して欲しい」などの感想が寄せられた。

研究は勿論、滞在期間に様々な発見と刺激を受けて帰国して頂けたことが伺えました。
さくらサイエンスの活動をきっかけに当研究所と送り出し機関との更なる研究協力も検討が開始され、本活動の波及効果として期待されています。