2014年度 活動レポート 第139号:東京大学地震研究所

2014年度活動レポート(一般公募コース)第139号 (Bコース)

中国・台湾から10名の学生が来所、講義や房総半島、東北への巡検も

東京大学地震研究所

JST日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)により2014年11月2日~22日の期間10名の参加者が来所しました。10名の所属は中国のSchool of Earth and Space Science University of Science and Technology of China(USTC)講師1名学生3名、Peking University(PKU)学生3名、台湾のNational Central University(NCU)学生3名です。

空港にはそれぞれのグループのチューターが出迎えに行き親交を深めました。

初日にはオリエンテーションを行い、各自のホスト教員と顔合わせ。翌日は金森博雄教授(カリフォルニア工科大学)の講義からスタート。その後3日間の講義を受講しました。

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オリエンテーションの後は3日間講義を受講

LecturerとTitleは下記の通りです。

  • Hiroo KANAMORI (Caltech) / Use of Normal−mode Theory for Rapid Characterization of Earthquakes.
  • Teruyuki KATO (ERI) / Recent studies on tectonic deformations, slow slips and earthquakes based on space geodetic observations.
  • Kazuki KOKETSU (ERI) / Strong Motion Seismology for Megathrust Earthquakes.
  • Hiroo KANAMORI / Recent studies on deep earthquakes.
  • Makoto UESHIMA (ERI) / Introduction of EM induction research to elucidate geodynamics in terms of subsurface electrical resistivity structure.
  • Setsuya NAKADA (ERI) / Volcanic eruption and related issues: eruption background, mechanism and hazard.

4日目からはそれぞれの担当教員とともに共同研究を行い、参加者たちからは受入教員やその他研究者から各自の研究テーマに沿った有益な学びがあったとの感想がありました。

最初の週末には千葉県房総半島に巡検に行き関東地震の海成段丘などを見学しました。

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千葉県房総半島で関東地震の海成段丘を見学

次の週末には宮城県へ一泊二日の巡検です。
南三陸より南下し気仙沼・陸前高田・女川港・松島などを見学。仙台市荒浜地区では堆積物の調査を実施。各所で悲しい風景を目の当たりにし実際の津波の高さの表示に驚きましたが復興の様子も学ぶことができ貴重な体験ができました。

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宮城県へ1泊2日の巡検
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悲しい風景を目の当たりにし実際の津波の高さに驚きました。

東京大学地震研究所のStudent Weekでは、所内の大学院生やポストドク研究員とともにポスタープレゼンテーションを行い、地震研究所滞在期間の成果も含め緊張した面持ちで発表しました。

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ポスタープレゼンテーション

最終日、修了式の後に行われたFarewell Party では地震研究所の大学院生と楽しく意見交換を行いました。

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修了式
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Farewell Partyでは地震研究所の大学院生と楽しく意見交換

科学技術振興機構(JST)のご支援のもと参加者及び当所にとっても今後につながる貴重なプログラムとなりました。