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活動報告(公募計画コース) 第113号

上海中学の学生(高校2年生)が多彩な科学技術交流プログラムを体験 その3

筑波大学国際室

 5日目の10月9日(木)は、お台場の「日本科学未来館」と上野の「国立科学博物館」を見学しました。
 午前中に見学した日本科学未来館では、「アナグラのうた」に入って空間情報科学が浸透した世界を体験し、ロボット「ASIMO」の活動実演を見学しました。また、癒し型ロボットにも触れ合いました。ミュージアムショップでは、思い思いの品を買い求め、早速開いて試してみる学生もいました。


日本科学未来館にて。

 午後に訪問した国立科学博物館では、日本列島の生い立ちや日本列島の生き物について学び、日本人と豊かな自然のかかわりを歴史的に理解しました。


国立科学博物館にて。

 夕方は浅草に足を運び、浅草寺や仲見世、雷門などを見学して下町情緒あふれる日本文化の一端を体験しました。


浅草で下町情緒あふれる日本文化の一端を体験する。

 6日目の10月10日(金)は、日本ジオパーク認定を目指す筑波山を訪れました。筑波大学の久田健一郎教授とつくば市の「筑波山地域ジオパーク推進協議会」の柴原利継事務局長らの案内により、山頂および中腹の梅林公園において筑波山の成り立ちについて説明を受け、その成因について学びました。また、学生たちは筑波山に特徴的なそれぞれの岩石に触れるなどして、性質の違いを実感していました。
 梅林公園においては、茨城新聞社の取材を受け、学生の代表がインタビューに答えました。この記事は、翌日11日(土)の同社の朝刊に掲載されました。また、筑波山頂からの帰路、筑波山神社に立ち寄りました。前日訪れた浅草寺と対比し、お寺と神社が共存している日本独自の文化に接し、感銘を受けていました。


筑波山を訪れた学生たち。

 筑波山から大学に戻り、グローバル30(G30)プログラムにより、主に上海中学のOB/OGとして筑波大学に現在留学している学生16名との懇談会を開催しました。この懇談会では、先輩としてのG30留学生から筑波大学の授業科目や講義の内容、大学や日常における日本での生活状況などについてアドバイスを受けました。また、上海中学の学生からは多くの質問が寄せられ、和やかにそして賑やかに懇談を終了しました。


上海中学のOB/OGらG30留学生との懇談会。

 夕方からは、筑波大学のカフェを会場としてG30の学生も加わり、プログラムの閉会式と歓送会が行われました。開催宣言に続いて、実施責任者である秋山和男副理事(国際担当)から参加者一人一人に「修了証」が手渡されました。続いて、楊 英男上海オフィス副所長の乾杯の挨拶が行われ、しばしの歓談の後、上海中学の学生から本プログラムに参加した感想が一人一人述べられました。
 その内容は、この活動報告の最後に箇条書きした通りです。参加した学生たちは、日本の最先端科学技術のみならず、日本の文化や自然と環境、人との触れ合い、食文化など、幅広い視点から日本を学び理解したようです。


閉会式と歓送会の様子。

 7日目の10月11日(土)は、いよいよ帰国の日となりました。参加者全員が疲れている様子もなく元気にそして皆笑顔で成田空港に向かい、予定通りのフライトで帰国の途につきました。
 最後になりましたが、本プログラムを実施するに当たり、JST日本・アジア青少年サイエンス交流事業推進室ならびにJST北京代表処には多大のご支援を賜りました。記して感謝申し上げます。

参加者の感想は次の通りです(箇条書き)。

  • ●G30留学生との懇談会にて:
    • 視覚障害者のための支援(路上の案内)が、路上だけでなく、大学の構内でも整備せれていることに感銘を受けた。
    • 見知らぬ人が挨拶してくれることに感銘を受けた。
    • ゴミがなく綺麗。
    • 日本の高校生と直接会って話してみると、同じような興味(音楽、旅行、海外への興味)を持っていることを知ることができて、嬉しかった。良い友達になれると感じた。
    • 日本は、何でも物を可愛く作る。例えば、案内版(サイン)の装飾など。中国では、時間をかけて物を可愛く作るのは材料の無駄使いと考えている。
    • 見た目よりも、質に配慮している。
    • 心のこもった親切なおもてなしを受けた。例えば、博物館で出会った男性が、装置(機器)について日本語で丁寧に説明してくれた。
    • 緑が多く環境が良い。
    • 日本の学生は、真面目(serious or strict)と思っていたが、実際はそうではなく、笑顔が印象的だった。
    • 食事の種類が豊富だった。料理をした人がどのような思いで作ってくれたかを感じ、食事を残さず食べようという気持ちになった。
    • 中国と教え方が違うと感じた。日本は実験、議論が多い。
    • KEK、JAXAなどの施設は中国にもあるが、一般には公開されていない。日本のように一般に公開されているのは、若い人を教育するには良いと思う。
    • 神社やお寺など、古いものを守ると同時に、文化の変化しているところに、感銘を受けた。
  • ●歓送会にて:
    • 中国と日本の関係の発展を望んでいる。
    • 日本人は親切でお互いおもいやりがある。
    • 最新の技術を学ぶことができた。
    • 日本はリサイクルに力を入れていると感じた。
    • 東京と筑波は上海とは違った。ショッピングビルが沢山あり、日本の人はアパート(マンション)よりも小さな家に住む傾向がある。
    • 生活様式も違う。日本の学生は、放課後の学校での活動を楽しんだり、学校のクラブが沢山あるなど、中国ではそのようなものはない。
    • 日本の大学で学ぶために、日本に来たいと思う。
    • 日本の豊かな文化と親切な人々に感謝している。
    • 食事が美味しい。
    • 人々が友好的(「こんにちは」と皆声をかけてくれる)
    • 日本に来る前は、科学は雲の上の手の届かないものと思っていたが、日本に来てその考えが変わった。科学は世界中のだれでも楽しむことができるものであり、我々の生活を変えることが出来るものであることを知った。
    • 日本の高校生と科学や人生について交流し、お互い似ていることを発見できた。
    • 空が青く、道路がきれい。
    • 日本の人々は温かくて親切。例えば、日本の高校を訪問した際に、日本語の授業を受けたが、日本の学生が一生懸命その内容を英語で説明してくれた。
    • 同じような文化、趣味、習慣を持っている私たちの未来は明るいと感じた。
    • 日本人は礼儀正しい。お店の店員さんも笑顔で丁寧に接してくれた。
    • 自分たちの仕事に対する情熱を感じた。
    • 日本は、西洋と東洋の文化が力強く混ざっている。例えば、近代的な科学・技術と同時に、神社・お寺が混在しており、文化的に深みがある。
    • 中国と日本がよりコミュニケーションを取り合い、将来にわたって良好な関係を築いていきたい。
    • 中国と日本は、違いよりも類似点をより多く感じ、親しみを感じた。謙虚なところなど。
    • きれいな国。中国にいる時はしなかったが、日本にいるとごみを拾ってしまう。ベッドシーツが綺麗。
    • もともと日本の文化が好きだったが、日本に来る前は、日本の一面しか知らなかった。例えば、将軍などの歴史から近代化に入った日本。しかし、日本に実際に来てみたら、日本の多様な面を知ることが出来た。日本人は、親切で友好的で、誠心誠意手厚くもてなしてくれた。環境に関する意識が高い。空がきれい。
    • 科学と技術を体験した。KEK/JAXAで背景にある高度な物理の原理に感動した。
    • 人々と環境に一番感銘を受けた。人々が生活するための最適な環境を作り上げるためにベストを尽くしているのを感じた。博物館、バス、レストランとどこでも人々が笑顔で迎えてくれた。
    • 親切、きれい、規律がある。お店の店員さんや、学生など笑顔で対応してくれた。
    • 科学博物館、JAXAに見学に行ったが、中国では、最先端科学を見る機会がなかった。
    • 日本は高度な文明および倫理観の社会である。食事が美味しい。
    • 筑波山では、美しい日本の文化を学んだ。
    • 高校訪問(2校)が印象的だった。一人の男子生徒は、ディスカッション中、ノートを一切取っていなかったにもかかわらず、話した内容を一から上手くまとめていた。多分、彼は、世界史が得意だろう。歴史を学ぶことが彼の記憶・分析能力を高めているのだろうと思う。
    • もう一人の学生は、授業の内容を全て英語で説明しようと努力してくれた。例えば「孔子」というような中国伝来の言葉をいくつか学んだ。彼らは中国の古典も良くできると思う。アジアの歴史や文化を学ぶことはとても良い事だと思う。
    • 勉強にのみ集中して取り組むのではなく、彼らはスポーツ(テニス、バスケットボール、バドミントンなど)も上手である。彼らはGreat and smart!

活動報告